球根の水栽培
―容器にしっかりと固定―
9月24日号掲載
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ヒアシンスの水栽培
 秋植え球根類の水栽培は、生育中から開花まで、室内で楽しめるところがよい。球根の中にはもともとたくさんの養分が蓄えられており、一部の球根では、肥料をまったく与えなくても花が咲く。このような球根類が水栽培に利用できる。たとえば、ヒアシンスクロッカスが有名だが、スイセン、スノードロップ、シラームスカリなどもそうである。これらの種類は球根の中で花芽がすでにできている。一方、生育中に花芽ができる種類もある。例えば、チューリップフリージアなどであるが、これらはあまり水栽培には適していない。

 さて、水栽培に用いる球根は大きくて、重い感じのものを選ぶ。そして、球根そのものも観賞の対象になるのだから、外観の美しいものがよい。外観が汚いものは病害に侵されているおそれがある。

 容器は水栽培用のものが市販されており、これを用いるのが無難だ。ヒヤシンス用とかクロッカス用など球根のサイズによって専用容器がある。しかし、球根の固定さえできるなら、どんな容器でもよい。むしろ、家庭で日常使う容器を工夫してみるのも面白い。なお、スイセンのように、丈の大きい植物では、球根をしっかり固定することが特に大切だ。

 栽培は涼しくなった10月ごろから始める。最初は球根の下部にわずかに水がつかる程度とする。そして暗いところに置く。根はもともと暗い土の中にあるのだから、暗い方がよく伸びる。いつまでも球根が水に浸かっていると腐りやすいので、根が伸びるにつれて、少しずつ水位を下げ、最終的には3分の2くらいの水位とする。これは、根に空気を供給することにもなる。芽が出始めたら、室内の明るいところに移す。1月中ごろまでは、あまり暖房の効かない部屋で管理するのがよい。水はときどき取り替えることが大切だ。